● 日本版「若草物語」(1964)を観た。これは若草物語と名乗りはすれど全くの別物の４姉妹の話。
長女は結婚して東京にいる。父親が再婚したこともあり３姉妹が大阪の家を出て上京してくる。
次女は美人で推しに弱い。三女はお父さんっ子。四女はアメリカに行きたいのでお金の計算をいつもしてる。

● 新婚の長女の団地。ベランダに2層式の洗濯機。

● ブルジョアのお家のおもてなし。お紅茶とクッキー。
お金持ちの家が出てはくるけど、絵面に説得力がない。

● 買い物シーン。振り返ってカメラ目線で「これください！」って。スポンサーがリプトンなのかな。

● 次女と三女の勤め先はデパート　次女はカメラ売り場　三女は下着売り場。

● 次女は幼馴染を振ってボンボンとくっついて婚約旅行へ、三女は次女が振った幼馴染をずっと好きだったから出張先へ追いかける
追いかける軍資金にと　長女がへそくりを差し出す、といったシーン。

● 女優さんはみんな綺麗。男優さんたちは皆角刈り。
東京オリンピックの年だもの。後2年したらビートルズが来日して髪型も変わるのかしら？
うちの父も当時角刈りだったらしく、その後ロン毛になる。昭和39年の様子が色々みてとれる。

● 夫（瀬川）と別居して四女と暮らそうかしらと言い出す長女。「喧嘩でもしたの？」
「何にもないのよ。今までかて　これからかて。」「何やねん急に」
「誰もかれもと同じくらい楽しいて同じくらい悲しいて同じくらいうれしいて。」「幸せやないの」
「そうかしら？」「ぜいたく言うな」
「ううん　言うの。これからは　言うの。姉ちゃん今まであんまりつつましかったんやもの。これからはうんと　ぜいたくするの」
そうは言ったものの夫の帰る時間だと家に帰ると言い出すのだった。

この最後にでてくる東京の街並み、車もレトロで　この景色よかった。
柳のある景色って　枝垂れる植物のある景色って　好き。
他の姉妹に感化された長女のいうセリフが長女っぽくて　そしていいオチだった。（ツッコミ処は多々有れど）